60歳から英語学習に没頭し、ペラペラを実現した尚治さんの学習方法
英語が話せるようになりたいと思いながらも、年を重ねるごとに実現が難しくなると諦めてしまう人は多いはずです。しかし、60歳を機に本格的に英語の学習を開始し、わずか7年でペラペラの実力を身につけた尚治さんの体験は、「年を理由に夢を諦めてはいけない」ということを教えてくれます。
20代の頃に英語の大切さを痛感
尚治さんは建設会社に勤めていた20代の頃、仕事で海外に行く機会があり、英語の重要性を感じていました。しかし、当時はまったく英語が話せず、検査官に「See you later(じゃあまた)」と言われても意味が分からず、「When? When want to meet?(いつ会う?)」と聞き返してしまうなど、英語が全く通じない経験をしていました。そのためECCの夜間英会話学校に2年間通うなどして最低限の会話力は身につけましたが、ペラペラには程遠い状況が続きました。
60歳を前に「英語を習得する」と決意
そんな尚治さんでしたが、50代半ばにヨーロッパ旅行に行った際、また同じように英語が全く話せず、レストランやホテルでも困る経験をしてしまいます。60歳の定年退職を控えた頃、「ゴルフが趣味なので、世界中を旅行しながらゴルフをプレーできるよう英語が話せるようになりたい」と強く思うようになりました。当初の目標は「旅行での会話が少しはできるくらい」という程度でしたが、学習を進めるうちにだんだん英語の楽しさを感じ、本気で習得することを決意します。
たゆまぬ努力で着実にレベルアップ
60歳から本格的な英語学習を開始した尚治さんの具体的な学習方法は以下の通りです。
- 毎日の車通勤1時間往復を利用し、英語のポッドキャストを欠かさず聞く
- 帰宅後は「A問題集」などの参考書で文法と単語力の基礎を固める
- 64歳で定年退職後は、1日4時間の長時間を英語の学習に費やす
- オンライン英会話レッスンに毎日30分、3年間欠かさず参加
- 英検1級やTOEICの対策のため、問題集の単語を徹底的に暗記
このように、尚治さんは確実に一歩一歩レベルアップを遂げていきます。時間の余裕ができた高齢期にこそ、熱心に学習に打ち込めたことが大きかったようです。
まとめ
現在67歳になる尚治さんは、「日本語で話すのと同じくらいスラスラと英語が話せるようになりたい」と目標を掲げ、人生の終わりまでチャレンジを続ける意欲に満ちています。
一般に高齢になれば記憶力の低下などが避けられないと考えられていますが、尚治さんはそうした心配は無用の長物だと力説します。むしろ時間の余裕がある高齢者こそ、継続した努力によっていくらでも英語を身に付けられると信じているのです。
実際に、尚治さんは英検1級とTOEIC905点という傑出した成績を収め、人生の春夏秋冬を通じて英語に打ち込む喜びを感じているそうです。年齢に囚われることなく、あきらめずに情熱を持ち続けることが何事にも勝る力になるのだと、尚治さんの体験は教えてくれます。